洗車をするタイミングを知っていますか?
洗車をするにあたって、天気の見極めは非常に重要なポイントです。天気によって洗車の仕上がりが左右されるからです。晴れの日が洗車日和と思われがちですが、実はそうではありません。特に真夏の強い日差しは洗車の天敵ともいえます。カーシャンプーが洗い落とす前に乾いてしまい、塗装面に残ったままになるとシミの原因になるのです。
また、真夏の炎天下では、すすぎの水が拭き上げる前に乾いてしまい、水に含まれるミネラル分などが塗装面に残ってしまいます。これが硬化して落ちにくいイオンデポジットというシミに変化します。さらに、水滴がレンズのような役割を果たし、太陽光を一点に集中させることでボディが焼けてしまうことがあります。これをウォータースポットといい、小学校で虫眼鏡を使用して光を集め、紙を焼いた経験がある方も多いでしょうが、それと同じ原理です。
理論上は、カーシャンプーを洗い流し、水分を拭き取ってしまえば問題はないのですが、晴れた日にはそれが難しいので、晴天の日の洗車は避けたほうが無難です。また、雨は車に水垢をつけてしまうため、せっかく洗車しても無駄になります。したがって、洗車に向いている天気は晴れの日ではなく、曇りの日であると言えるでしょう。
セルフ洗車とプロの洗車の違い
自分で手洗いする
自分で手洗いする洗車は、費用がかからないというメリットがあります。必要なのは洗車道具と水道代だけです。しかし、手洗い洗車は体力を消耗し、時間がかかるというデメリットもあります。また、適切な洗剤を使用しなければ車体を傷付ける可能性があるため、注意が必要です。
洗車機を利用する
洗車機は、短時間で洗車が完了し、費用もリーズナブルです。しかし、車の細かい部分を綺麗にすることが難しく、ブラシが回転する際にポルシェの車体が傷付く可能性があるというデメリットがあります。
ポルシェのディーラーに依頼する
ポルシェのディーラーに洗車を依頼する場合、車体の下部や細部まで綺麗に洗車してもらえるというメリットがあります。しかし、ディーラーは洗車を専業としていないため、洗い方の技術に差があるというデメリットもあります。
プロに依頼する
洗車のプロに依頼すると、ポルシェにとって最適な方法や道具を使って洗車を行います。洗車機や手洗いのように、洗車の際に傷が付くことや部品の破損を心配する必要がありません。しかし、洗車の費用が高くなるため、気軽に洗車ができない点には注意が必要です。
洗車するときのポイント
正しい手洗い洗車の順番
手洗いで洗車をする場合、まずは水で汚れを落とすことから始めましょう。次に、泡やナイロン、ポリエステルなどの繊維でできたタオルを使って洗い、水で流したあとにしっかり拭き取ります。この順番を守ることで、車体に傷を付けるリスクを減らすことができます。
タイヤを先に洗う
洗車の際は、まずタイヤやホイールから洗いましょう。タイヤやホイールは汚れが一番つきやすく、洗車の際に落とした汚れが飛び散るためです。その次に、ルーフから下に向かって洗うと効率よく進められます。
マイクロファイバータオルを使用する
車を手洗いするときには、スポンジではなくナイロンやポリエステルなどの繊維からつくられたタオルを使うことがおすすめです。スポンジは摩擦係数が高く、傷がつくリスクが高くなるためです。また、タオルを使用する際は、ごみや埃がつかないように保管しましょう。
優しく拭き取る
汚れがひどかったり落ちにくい汚れがあったりすると、ついつい力を込めて洗いがちです。しかし、必要以上に擦ると車体に傷をつけてしまうため、優しく拭き取るように洗いましょう。
曇りの日を選ぶ
水が乾く前に拭き上げをおこなうためには、晴れの日よりも曇りの日を選ぶことが大切です。拭き上げをおこなう前に乾いてしまうと、水滴が残りやすくなるためです。
一箇所ずつ洗う
車体を洗う場合は、一箇所ずつ決めて洗っていくことがおすすめです。たとえば、天井を洗う際には、天井に水をかけ汚れを落としてから洗剤で洗い、そのあとに水で流してから水気を拭く、これを1セットとして進めるとスムーズです。
ポルシェの洗車には細心の注意が必要です。正しい方法とタイミングで洗車を行い、愛車を美しく保ちましょう。